アイシーエスが10年以上提供してきた前システムを大幅にバージョンアップした電子カルテシステムがMediCloverです。バージョンアップの目玉として、デザイン部分を大きく変更しました。システム全体の基調となるカラーを、前システムのグレーから明るい色に変更。ボタンをはじめとする各種パーツもひとつひとつデザインし直して、見やすく、使いやすい画面にしました。

単に色やパーツを変更したわけではありません。開発コンセプトの１つである「直感的に操作できる」につなげるためにデザインを一新しました。デザイン変更によって、直感的に、スムーズに操作できれば、使い勝手が良くなるとともに操作ミスの削減にもつながります。

デザインに関わる開発は、設計段階から多くの苦労がありました。特に大変だったのは、前システムの良さを活かしつつ、使い勝手を向上させ、さらに良い機能にするための検討です。MediCloverの開発期間は3年程度ですが、そのうちデザイン性の向上に１年近い時間を費やしました。

電子カルテシステムは、医療に従事する方たちが毎日利用するもの。医療現場の声もしっかりと反映させながら、直感的でかつ、「見やすく使いやすい」システムであることを意識して開発してきました。

開発中に特に強く意識したことは、電子カルテシステムは、人の健康や命に直結するシステムである、ということです。
万が一、電子カルテに記載ミスがあったり、間違いがあったりすると、診察や治療方法、薬の処方にも影響が出てしまいます。これは、健康や命に直結するデータを扱うということでもあります。だからこそ開発はもちろん、運用面でも気を抜けないところがあります。

そして、効率の良いシステムであることも開発のポイントです。電子カルテの操作にかかる時間を少なくすることができれば、その分、医師を始めとした医療スタッフが、患者さんとのコミュニケーションに時間を使えるようになります。
例えば、ひとつの薬を出すときにも、誰がやっても同じ速さで、簡単に出せるようになれば、電子カルテにかける時間が少なくなり、患者さんと話す時間が増える。それが患者さんの満足度にもつながっていくと思っています。

MediCloverはアイシーエスの自社開発システムです。導入後の運用や保守に関しても、システムを熟知したエンジニアが対応しています。また、導入していただいた医療機関からのフィードバックもしっかりお伺いし、システムの更新に活かしています。
こちらが想定していなかった活用をしているお客様もいるので、声を聞くということは、運用や保守、更新において、とても大切なことだと考えています。

電子カルテに関わるすべての方が幸せになるように、四つ葉のクローバーの意味を込めて「MediClover」と命名しました。今後も、名前に込めた思いを忘れずに、運用、保守、そして更新をしっかりと続けていきます。